短期借入金と長期借入金の違い
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監修:行政書士 渡邉徳人(行政書士事務所WITHNESS 代表・熊本県行政書士会 第05430405号)最終更新日:
会社の借入金は、返済期間によって「短期借入金」と「長期借入金」に分けられます。決算書での分け方と、それぞれの借入れの特徴をまとめます。
短期借入金と長期借入金の分け方
- 短期借入金:決算日の翌日から1年以内に返済する借入金
- 長期借入金:返済期限が1年を超える借入金
決算書(貸借対照表)では、短期借入金は流動負債、長期借入金は固定負債に入ります。長期借入金のうち、1年以内に返済する部分を短期借入金(または「1年以内返済予定の長期借入金」)に分けて表示することもあります。
短期借入金の特徴
短期借入金は、主に運転資金のための借入れです。たとえば、仕入れの代金を先に払い、売上の入金が2か月後になる場合、その間をつなぐお金を借ります。売上が入れば返済できるので、金融機関にとってもリスクが比較的小さい借入れです。
- 手続きは、手形貸付や当座貸越の形が多い
- 賞与や納税の資金、季節的に仕入れが増える時期の資金などにも使われる
- 期日に一括で返済し、必要に応じてまた借りる、という使い方もある(短期継続融資)
長期借入金の特徴
長期借入金は、主に設備資金や、まとまった運転資金のための借入れです。店舗の開設や機械の購入などは、その設備が生み出す利益で少しずつ返していくため、返済期間を長くとります。
- 手続きは、契約書を交わす証書貸付の形が一般的
- 毎月の返済額が小さくなり、資金繰りが安定しやすい
- 返済期間が長いぶん、利息の合計は多くなる
- 審査では、返済期間を通じて利益で返せるかが見られる
日本政策金融公庫や信用保証協会の保証付き融資では、長期の借入れでも担保が不要なものが多くあります。
使いみちと返済期間を合わせる
大切なのは、お金の使いみちと返済期間を合わせることです。設備資金を短期の借入れでまかなうと、設備から利益が出る前に返済が来て、資金繰りが苦しくなります。逆に、長く手元にとどまる運転資金は、長期の借入れで確保しておくと安心です。
※制度の内容や金利は変わることがあります。最新の情報は、日本政策金融公庫・信用保証協会・各自治体など、各機関の公式サイトでご確認ください。