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黒字倒産する人達

監修:行政書士 渡邉徳人(行政書士事務所WITHNESS 代表・熊本県行政書士会 第05430405号)最終更新日:

帳簿の上では利益が出ているのに、支払いのお金が足りずに倒産してしまう。これを「黒字倒産」といいます。なぜ黒字なのに倒産するのでしょうか。

売上と入金のタイミングのずれ

売上は、商品を売ったりサービスを提供したりした時点で計上されます。しかし、現金商売でない限り、実際にお金が入ってくるのは後になります。

たとえば、

  • 12月1日、A社はB社に10万円の商品を売った(A社の売上10万円)
  • B社は代金を12月20日に払うと約束した(A社の売掛金10万円)
  • 12月20日になってもB社から入金がなく、A社の手元のお金は0円
  • 12月25日、A社は5万円の経費を支払えない

帳簿の上では5万円のプラス(売掛金10万円-経費5万円)なのに、支払いができずに行き詰まってしまいます。どんなに帳簿が黒字でも、お金が回っていなければ倒産するということです。

反対に、赤字の会社でも、資金繰りがうまくいっていれば倒産はしません。黒字倒産の原因は、資金繰りの失敗にあります。

黒字倒産しやすい会社の特徴と対策

売掛金が多い

「売上・売掛金の管理表」を作り、取引先ごとに売掛金の額と支払いの期日を管理しましょう。取引先の信用の確認や、代金の回収もしっかり行うことが大切です。売掛金が多い場合は、ファクタリングや売掛金を担保にした融資も選択肢になります。

いざというときに資金を調達できない

ふだんから金融機関との付き合いを大切にし、借りられるときに借りておくことで、返済の実績ができ、目の前の支払い程度の資金は「いつでも借りられる」状態をつくれます。

どんぶり勘定で、いつお金が必要になるかわかっていない

日々の記帳はもちろん、試算表や資金繰り表をきちんと作り、会社のお金の流れを把握しましょう。

3つの中でも、いちばんの原因は「どんぶり勘定」です。どんぶり勘定だから、お金が必要になる時期を見誤り、資金の調達や代金の回収が遅れ、体力のない会社はすぐに資金繰りに困ってしまいます。

黒字ということは、業績自体は良いということです。黒字なのに倒産するのは、とてももったいないことです。どんぶり勘定をやめるだけで、黒字倒産を防げる可能性はぐっと高まります。まずは日々の記帳と、資金繰り表の作成から始めましょう。

参考:資金繰り表とは?

※制度の内容や金利は変わることがあります。最新の情報は、日本政策金融公庫・信用保証協会・各自治体など、各機関の公式サイトでご確認ください。