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小規模企業共済の契約者貸付制度とは?

監修:行政書士 渡邉徳人(行政書士事務所WITHNESS 代表・熊本県行政書士会 第05430405号)最終更新日:

小規模企業共済に加入していると、払い込んだ掛金の範囲で、担保・保証人なしでお金を借りられる「契約者貸付制度」を利用できます。制度の概要をまとめます。

小規模企業共済とは

小規模企業共済は、個人事業主や小さな会社の役員が、廃業や退職に備えて積み立てる、いわば経営者の退職金の制度です。国の機関である中小企業基盤整備機構が運営しています。

  • 加入できる方:従業員が20人以下(商業・サービス業〈宿泊業・娯楽業を除く〉は5人以下)の個人事業主・会社の役員、個人事業主の共同経営者など
  • 掛金:月1,000円〜7万円の範囲で、500円単位で選べます
  • 税金:掛金は全額が所得から控除されます。共済金は、一括で受け取ると退職所得、分割で受け取ると公的年金等の雑所得として扱われます

契約者貸付制度

契約者貸付は、払い込んだ掛金の額に応じて、担保・保証人なしで事業資金などを借りられる制度です。

  • 借りられる額:掛金の納付月数に応じて、払い込んだ掛金の7〜9割の範囲(上限2,000万円)
  • 主な条件:12か月以上の掛金を納付していることなど
  • 金利:銀行のビジネスローンなどと比べて低めです

貸付けの種類

目的に応じて、次のような貸付けがあります。

  • 一般貸付け:事業資金などに広く使える
  • 緊急経営安定貸付け:売上の減少など、経営環境の変化で資金繰りが苦しいとき
  • 傷病災害時貸付け:病気やけが、災害で経営に支障が出たとき
  • 福祉対応貸付け:本人や家族の介護などが必要なとき
  • 創業転業時・新規事業展開等貸付け:新しい事業を始めるとき
  • 事業承継貸付け:事業を引き継ぐとき
  • 廃業準備貸付け:廃業の準備のとき

金利や条件は見直されることがあります。最新の情報は、中小機構の小規模企業共済のサイトで確認しましょう。

活用のポイント

金融機関の融資のような審査がなく、早く借りられるのが大きな特長です。急な資金不足のときの備えとして、加入を検討する価値があります。ただし、借りたお金は返済が必要です。共済金を受け取るとき(廃業・退職時)に返済が残っていると、共済金から差し引かれます。

※制度の内容や金利は変わることがあります。最新の情報は、日本政策金融公庫・信用保証協会・各自治体など、各機関の公式サイトでご確認ください。