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期限の利益の喪失とは?

監修:行政書士 渡邉徳人(行政書士事務所WITHNESS 代表・熊本県行政書士会 第05430405号)最終更新日:

期限の利益とは、約束した返済期限までは返さなくてよい、という借りる側の利益のことです。期限の利益の喪失とは、一定の事由が起きたときに、この利益を失い、残りの借入れを一括で返すよう求められる状態になることです。

法律で決まっている事由(民法137条)

  • 借りた人が破産手続開始の決定を受けたとき
  • 借りた人が担保を滅失・損傷・減少させたとき
  • 担保を提供する義務を果たさないとき

契約で決める事由

実際には、金融機関との契約(銀行取引約定書や金銭消費貸借契約書)で、次のような事由が定められています。

  • 当然に喪失するもの:支払いの停止、破産などの申立て、手形交換所の取引停止処分、預金などへの差押え など
  • 請求によって喪失するもの:返済の遅れ、ほかの債務の不履行、担保の価値の減少、提出した書類に偽りがあったとき など

気をつけたいこと

  • 返済日は必ず守る。遅れそうなときは、事前に金融機関に相談する
  • 決算書などの書類に偽りがあると、期限の利益を失う事由になる(粉飾決算)
  • 契約の前に、期限の利益の喪失の条項を確認しておく

資金繰りが苦しいときは、遅れてからではなく、遅れる前にリスケジュールを相談しましょう。

参考:貸し渋り・貸し剥がしとは?

※制度の内容や金利は変わることがあります。最新の情報は、日本政策金融公庫・信用保証協会・各自治体など、各機関の公式サイトでご確認ください。