接待飲食業の公的融資申請
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監修:行政書士 渡邉徳人(行政書士事務所WITHNESS 代表・熊本県行政書士会 第05430405号)最終更新日:
スナックやラウンジなど、お客様を接待する飲食店(社交飲食店)を新しく開業する場合の融資のポイントです。
主な借入先は日本政策金融公庫
多くの業種では、日本政策金融公庫(以下、公庫)の融資が難しくても、自治体の制度融資(信用保証協会の保証付きの融資)という選択肢があります。しかし、接待を伴う飲食店は、信用保証協会の保証の対象外とされることが多く、制度融資は利用しにくいのが実情です。民間の金融機関も、よほどの担保や信用がない限り、新しく開業する方には融資しません。
そのため、スナックやラウンジの開業では、公庫がほぼ唯一の借入先と考え、一度で通るよう、しっかり準備して申し込むことが大切です。
生活衛生関係の事業の融資
スナックやラウンジは、飲食店や理容・美容などと同じ「生活衛生関係営業」にあたり、公庫の生活衛生関係の融資を利用します。申込みにあたっては、都道府県の生活衛生営業指導センターの推薦書が必要になる場合があります。
また、業種ごとの生活衛生同業組合(スナックなら社交飲食業の組合)に加入し、組合を通して申し込む方法もあります。組合員向けの特別な金利が使える融資制度もあり、加入金や組合費を払っても、長い目で見れば有利になることがあります。組合によっては、法律相談や、音楽の著作権使用料の割引などの特典もあります。
申込みの窓口や必要書類、金利は、公庫の支店や生活衛生営業指導センターで確認しましょう。申込みの際は、借入申込書・創業計画書・見積書のほか、店舗の賃貸借契約書(予定のもので可)や店舗の見取り図などを求められます。
事業計画の立て方
スナックやラウンジは、比較的事業計画を立てやすい業種です。売上は、次の式で見込みます。
席数 × 客単価 × 回転数 × 月の営業日数 = 月の売上
席数・客単価・営業日数は、物件やレイアウト、料金、営業時間で自分で決められます。あとは集客(回転数)です。どのようにお客様を集めるのか、どのくらい集められるのかを具体的に示すことが大切です。前の勤め先からのお客様の見込みなども書いておきましょう。
仕入れ(酒・食材)、人件費、家賃、広告費などの経費も細かく見積もり、売上でそれらをまかない、経営者の生活費を確保し、返済も続けられる計画にします。スナックやラウンジでは、スタッフの確保も重要なポイントです。スタッフの確保ができていることもアピールしましょう。
営業の許可
開業には、保健所の飲食店営業許可と、公安委員会(警察署が窓口)の風俗営業許可(1号:社交飲食店)が必要です。
公庫の融資は、申込みの時点で許可がなくても、取得の予定を示せば、許可より先に融資を受けられる場合があります。その場合は、許可を取得した後に許可証を提出します。
※制度の内容や金利は変わることがあります。最新の情報は、日本政策金融公庫・信用保証協会・各自治体など、各機関の公式サイトでご確認ください。